初の日米協議は進展なし 原則論の応酬に終始[2013/08/10 00:03]

 TPP=環太平洋経済連携協定と並行して進める初めての日米協議は3日間、議論したものの、原則論の応酬に終わり、進展はありませんでした。

 外務省・森経済外交担当大使:「もう合意ができたとか、接点を探るというところまでまだいってない感じです」
 米通商代表部・カトラー次席代表代行:「年内に、包括的で高い水準の合意をまとめることが重要だと強調しました」
 協議では、アメリカが強い懸念を抱く自動車や保険分野を中心に話し合われました。日本の関係者によりますと、アメリカから新たな主張はなく、原則論の応酬に終わったということです。一方、カトラー次席代表代行は、日本郵政傘下の「かんぽ生命」とアメリカの保険会社「アフラック」との提携強化を「前向きなものとして歓迎する」と評価しました。ただ、「かんぽ生命は国営であり、民間企業と同じ土俵には立っていない」として、業務拡大に反対する姿勢を改めて示しました。また、農業分野について「関税面で包括的な提案を日本側に期待する」として、農産物の関税撤廃に期待感を示しました。

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