TPP閣僚会合始まる 「農産品関税」進展するか[2013/08/22 11:51]

 TPP=環太平洋経済連携協定の閣僚会合がブルネイで始まりました。年内合意に向けて、今回の交渉がヤマ場となりますが、焦点となっている農産品などの関税交渉はどこまで進展するのでしょうか。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 日本にとっては、今回が実質の交渉スタートとなりますが、まずは各国との連携を確認する考えです。
 甘利TPP担当大臣:「それぞれの国が、それぞれの国の事情があることはお互い把握している。そのなかでどれだけ質を、レベルを上げていくか、それについて各国も最大の努力をしていく」
 23日までの閣僚会合では、知的財産の保護や国有企業の優遇措置の問題など、議論が難航している分野の合意点を探ります。一方、焦点となる農産品などの関税引き下げは、22日から交渉官レベルで協議が始まります。日本は米など「農産品5品目」の扱いは「未定」として、相手の出方を探る構えです。ただ、最も手ごわいアメリカとは、アメリカの国内手続きのために、ブルネイでは具体的な交渉に入れず、その後の日程調整も難航しています。関税の分野では、日本はほかの国との連携を強めてアメリカとの交渉に臨む戦術で、ブルネイでの会合が今後の交渉を左右することになりそうです。

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