TPP議論加速できるか 10月の大筋合意へ向け[2013/08/24 17:39]

 ブルネイで開かれているTPP=環太平洋経済連携協定の交渉は、24日から首席交渉官による本格的な交渉に入りました。議論は加速するのでしょうか。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 首席交渉官による会合は、午後から始まっています。23日までの閣僚会合を受けて、現場レベルにどこまで権限が下ろされたのか、各国が今、探り合いをしているとみられます。
 鶴岡首席交渉官:「(これまでの)交渉の姿勢を打破しないと、具体的な進展を実現することは困難。これからの道筋をしっかりつけられるように、ぜひ議論を深めていきたい」
 23日までの閣僚会合で懸案が残る分野は、関税の引き下げや知的財産の保護の在り方など、主に7分野に絞られました。それから、焦点の農産品などの関税交渉は2国間レベルで22日から始まっていて、日本は、24日までに4カ国と個別に協議を行っています。暗礁に乗り上げている交渉が、現場レベルで本当に進むのかどうか、日本の関係者は「実際に会合をやってみなければ分からない」と、まだ懐疑的です。来月も、何らかの協議が開かれる予定で、10月の大筋合意に向けてどこまで道筋をつけられるかが、今の最大の焦点です。

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