東証株価200円近く↑ 貿易赤字は14カ月連続[2013/09/19 11:48]

 ニューヨーク株の史上最高値更新を受けて、東京市場も値上がりしています。

 (経済部・国吉伸洋記者報告)
 量的緩和策の縮小を見込んでいたマーケットにとって、今回の判断は大きなサプライズでした。東京市場でも2日連続で値上がりしています。アメリカの量的緩和策が維持されることで、東京市場でも引き続きマネーが株式市場に流れるという安心感が広がりました。平均株価は200円近く値上がりし、取引時間中としては約2カ月ぶりの高値になりました。ただ、緩和策の継続で日本とアメリカの金利差が縮小するという見方から、一時、1ドル=97円台に円高が加速したため、輸出関連株の一部は値下がりしています。一方、債券市場では国債が買われ、長期金利の指標である10年債は約4カ月ぶりに0.6%台に下落しています。オリンピックに続いて、またも株価を押し上げる材料が増えたマーケット。年末までに平均株価1万8000円台という威勢の良い声も聞こえてきます。
 一方、財務省が発表した8月の貿易収支は9600億円の赤字となり、貿易赤字は14カ月連続で過去最長に並びました。赤字額も、8月としては比較可能な1979年以降で、過去最大でした。円安で火力発電用エネルギーの輸入額が膨らんでいるのが主な要因です。

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