TPP 年内妥結不透明に…オバマ大統領欠席で[2013/10/04 11:51]

 インドネシアのバリで開かれているTPP=環太平洋経済連携協定の閣僚会合は、8日に安倍総理大臣らが発表する首脳声明案などの作成に入りました。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 首脳声明案の作成に向けて、閣僚間で今まさに詰めの協議が行われていますが、アメリカのオバマ大統領がTPPの首脳会合を欠席するというニュースが飛び込んできて、大筋合意の雲行きも怪しくなってきています。
 甘利TPP担当大臣:「目標はしっかり掲げて、それに向かって各国が努力をしていく。このバリでの会合は、非常に重要な節目になると思います」
 3日の初日は2国間での協議が中心で、各国は閣僚レベルで精力的に会談を重ね、解決していない問題の打開点を探りました。4日はその結果を持ち寄り、12カ国全体で個別分野の議論を行っています。特に焦点になるのが、アメリカとアジアの新興国との対立が厳しい「国有企業」への規制の問題や、著作権や特許に関する「知的財産」など3分野です。そうした分野をどこまで詰められるかが、大筋合意の中身を決めることになりますが、ただ、各国の対立はまだ根深い状況です。ある日本の関係者は「旗振り役のオバマ大統領が首脳会合に欠席するのであれば、大筋合意をまとめるのは難しい」と話していて、今後の先行きはさらに不透明になっています。

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