TPP閣僚会合が閉幕へ 「大筋合意」へ大詰め協議[2013/10/06 11:52]

 インドネシアのバリで開かれているTPP=環太平洋経済連携協定の閣僚会合は、6日が最終日です。アメリカのオバマ大統領の欠席で、「大筋合意」への影響は出ているのでしょうか。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 主役の欠席という思わぬ事態となりましたが、首脳会合は予定通り8日に開催されることになり、大筋合意に向けた調整は最終段階に入っています。
 甘利TPP担当大臣:「紆余曲折(うよきょくせつ)はあったが、着実に交渉が進んでいるということは間違いありません」
 これまでの閣僚間の議論で、想定していた首脳声明案の内容がかなり書き換えられるなど、関係者は、オバマ大統領欠席の影響はないとしています。ただ、アメリカ側は当初、ケリー国務長官を首脳会合の議長に据える考えでしたが、各国の反発でニュージーランドのキー首相に代わるなど、力関係に微妙な変化も感じられます。大筋合意といっても、「関税の撤廃」や著作権に関わる「知的財産」など、対立が大きい問題は先送りになる見通しです。首脳会合では、オバマ大統領が目指す年内決着に向けて、どこまで明確な意思を表明できるかが焦点となります。

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