「早く正常な企業に」三菱自動車が自立再建の道へ[2013/11/06 18:46]

 経営再建中の三菱自動車工業は、公募増資を行い、グループ企業が保有する優先株を買い取って消却します。三菱自動車は自立再建の道を踏み出すことになります。

 三菱自動車工業・益子修社長:「リーマンショックの後も自然災害等で非常に大きな問題があり残念だったが、危機管理という意味では、会社全体の意識も変わってきたし、底力がついた」
 いわゆる「リコール隠し」問題などで三菱自動車の経営が悪化した際、三菱東京UFJ銀行や三菱重工業などグループ企業が優先株を取得して経営を支援してきました。しかし、優先株は株主配当の負担が重いなど、三菱自動車の経営の足かせともなっていました。このため、三菱自動車は、2100億円規模の公募増資で市場から資金を調達し、優先株をすべて消却します。公募の具体的な実施時期は決まっていませんが、益子社長は来年の定時株主総会で、1997年9月の中間配当以来、実施していなかった普通株の株主配当を復活させる議決をしたいとしています。

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