TPP閣僚会合始まる 全体交渉進むか シンガポール[2014/05/19 11:49]

 TPP=環太平洋経済連携協定の交渉の閣僚会合がシンガポールで始まりました。農産品の関税などで日米交渉が大きく前進したことを受けて、全体の交渉も妥結に近付くのでしょうか。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 全体会合に先立って日米が2国間で協議を開き、交渉を主導する姿勢を明確に打ち出しています。
 甘利TPP担当大臣:「漂流しないように切迫感を持つことが大事。全体のスケジュール感をしっかり認識して、それぞれが切迫感を持つことが大事」
 背景にあるのが、アメリカが中間選挙モードに入る夏までに交渉をまとめないと、TPPが「漂流」するという切迫感です。そのため、先月の日米首脳会談では牛肉や豚肉といった農産物の関税などで大きく歩み寄りました。全体会合ではこうした状況を説明し、著作権などの「知的財産」や「国有企業」の問題などに慎重な新興国にも妥結に向けた努力を促す考えです。ただ、早くも次の閣僚会合が7月に開催されるという見方も浮上していて、この2日間で大筋合意に向けてどこまで近付くのかはまだ未知数です。

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