TPP閣僚会合 一定の前進も妥結時期示せず[2014/05/21 05:54]

 シンガポールで開かれていたTPP=環太平洋経済連携協定の閣僚会合は、7月に事務レベル会合を開くことを確認しましたが、妥結時期は示せないまま閉幕しました。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 今回の会合は、停滞していた交渉が動き出すきっかけを作ったものの、合意への道筋は途中までしか描けていません。
 甘利TPP担当大臣:「7月に予定されている首席交渉官会合は、このTPP交渉の極めて大きな山場」
 共同声明には、事務レベルで精力的に交渉を進め、7月に首席交渉官会合を開くという各国の決意が盛り込まれました。「日米がコメや牛肉など農産品5項目の関税を維持する方向で一致したことで、『100%関税撤廃』を主張していた国とも交渉を進められる」とある関係者は成果を強調しています。また、難航している「知的財産」などの分野も収束に向かうとみられます。ただ、7月に合意がまとまるかどうかはあいまいで、TPPが漂流する可能性も消えていない状況です。

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