日銀は金融政策決定会合を開き、国内の景気について「緩やかな回復」というこれまでの判断を据え置きました。大規模な金融緩和策の継続も決めました。
日銀は、個人の消費動向について「駆け込み需要の反動がみられているが、基調的には雇用・所得環境が改善するもとで底堅く推移している」と指摘しました。また、輸出は「横ばい圏内の動き」とする一方で、設備投資は「緩やかに増加している」と判断を一段前進させました。これらを踏まえて、国内の景気については「緩やかな回復を続けている」とこれまでの判断を据え置きました。景気判断の据え置きは8カ月連続です。その上で、日銀は追加の金融緩和を見送り、去年4月から導入した大規模な金融緩和策の継続を政策委員の全員一致で決めました。また、会合後の公表文には「金融緩和は所期の効果を発揮している」と新たな文言が加わり、デフレ脱却に向けて自信をのぞかせています。
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