欧州中銀の「金融緩和」で…東京マーケットは?[2014/06/06 10:33]

 異例のマイナス金利です。ECB(ヨーロッパ中央銀行)は、政策金利を史上最低となる0.15%に引き下げたうえ、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナスにする思い切った金融緩和策を発表しました。このECBの決定を受けたマーケットの反応です。

 (経済部・国吉伸洋記者報告)
 ECBによる異例の金融緩和策は、世界のマーケットにサプライズを与えています。アメリカでは、ニューヨークダウなどが3日ぶりに史上最高値を更新しました。ヨーロッパ市場がマイナス金利を導入することで景気が刺激され、世界の経済に良い影響を与えると受け取られたからです。東京市場もこの流れを受けて、平均株価は取引開始から5日連続で値上がりし、一時、1万5100円台まで上昇しています。ただ、5月下旬から1000円程度値上がりしている反動や、日本時間の6日夜にアメリカの雇用統計の発表を控えているため、買いが一巡した後は小幅な値動きです。とはいえ、日本国内では成長戦略や公的年金の運用改革への期待感が高く、先行きへの明るいムードが広がっています。

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