三菱商事、世界3位のサーモン養殖加工会社買収へ[2014/09/22 20:00]

 三菱商事がサーモンの養殖加工で世界第3位のノルウェーの企業「セルマック」の買収に向け、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。

 TOBの期間は今月22日から来月20日までで、セルマックの経営陣はTOBに賛同しているほか、株式の60%近くを保有するノルウェー政府も応じる方針です。買収額は1500億円程度になるとみられます。セルマックはノルウェー、チリ、カナダの3カ国で年間約17万tの養殖サーモンを生産しています。買収に成功すれば、2011年に買収したチリのサーモン養殖会社の「サルモネス・フンボルト」と合わせて、三菱商事グループの生産量は世界2位に浮上します。三菱商事は、世界的な人口増加に伴い、食料の確保が課題となるなか、水産物の養殖市場の拡大を見込んで、すでにタイのエビ養殖事業やチリのサーモン養殖事業に参入していて、生産から加工、販売までを手掛けていました。

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