原発ゼロのなか、夏の電力需要量は2年連続減少[2014/10/17 11:53]

 原発ゼロで迎えた今年の夏の電力需要量は、前の年に比べてマイナス3.5%で、2年連続で減少したことが明らかになりました。

 (経済部・内田栄一記者報告)
 原発ゼロで電力需給のひっ迫が心配された今年の夏は、天候不順で冷房の使用量が落ちたため、大規模停電など大きなトラブルにはなりませんでした。さらに、天候不順だけではなく、震災以降、高まった節電意識も電力需要を抑えました。経済産業省の調査では、今年の夏の電力量は節電によって、2010年と比べて6.3%減少しています。経産省では17日、この冬の電力需給を検証する委員会を開きました。電力10社とも安定供給に支障がないとみられ、政府が数値目標付きで節電を要請することは避けられそうです。しかし、電力需給は改善しても、北海道電力は原発の再稼働ができないことを理由に再値上げをするなど、電力会社が原発にこだわる姿勢は変わりません。政府が重要なベースロード電源と位置付ける原発ですが、節電が進んだ今、原発に依存しない電源の在り方をどう作り上げていくかが問われることになりそうです。

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