ビールは減税 発泡酒・「第3」は増税を検討[2014/10/27 11:52]

 政府・与党は、ビールや発泡酒などの税率の見直しに着手します。現在、350ミリリットル缶の税額はビールが77円、発泡酒が47円、第3のビールは28円となっています。この格差を是正するため、ビールは引き下げ、発泡酒と第3のビールは引き上げる方向で検討します。

 (経済部・村田卓記者報告)
 自民党本部では、来年度の税制に大きな影響を与える税制調査会が税目ごとの具体的な検討に入っています。ビール類の税率が3種類あることについて、野田税調会長は早速、「好ましいことではない」と見直しを明言しました。
 自民党・野田税調会長:「(かつてからの懸案の一つで)今年はこの問題に着手したい。段階的に是正していくことは必要だ」
 これに対し、ビール業界はすべての酒税の減税を求めています。ビールの税率はアメリカの10倍と国際的にも高く、出荷量は10年連続で減っています。一方、発泡酒と第3のビールの人気は「安さ」が理由のため、税率引き上げは販売戦略を大きく揺るがしかねません。ビール好きには朗報に聞こえますが、消費税率引き上げに加え、安さが魅力の第3のビールの増税というダブルパンチは消費者に微妙な影響を与えそうです。

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