国債の長期金利が上昇 消費再増税の先送りの観測で[2014/11/12 14:12]

 衆議院の解散・総選挙やそれに伴う消費税再増税の先送りの観測などから、東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年債の利回りが0.5%台に上昇しました。

 毎月、入札によって新規に発行されている償還期限が10年の国債の流通利回りは、住宅ローンなど長期金利の代表的な指標となっています。その利回りが前日の0.4%台(0.490%)から一時、0.515%まで上昇し、約1カ月ぶりの高い水準となりました。消費税の再増税が先送りになるという観測が流れて平均株価が大幅に続伸したため、安全資産とされる国債が売られ、利回りが上昇しました。ただ、市場関係者は、日銀が大量に国債を買い入れる金融政策を続けているため、金利上昇のリスクは限定的との見方が大勢です。しかし、財政健全化に向けた政策が滞れば日銀の金融政策に対する不信感につながり、金利上昇のリスクは残るとしています。

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