ムーディーズ 日本国債の格付けを引き下げ[2014/12/02 00:05]

 消費増税の先送りによって日本の財政再建の不確実性が高まったとして、アメリカの格付け会社のムーディーズが日本国債の格付けを引き下げました。

 ムーディーズは、これまで日本国債を中国や韓国、台湾と同じ上から4番目のAa3としていましたが、これを1つ下のA1に引き下げました。イスラエルやチェコ、オマーンなどと同じ評価になります。その理由として、消費増税の先送りで財政健全化の目標達成が不確実になることを第一に挙げました。さらに、安倍政権の成長戦略についても不確実性が高まり、金利が上昇する可能性もあるとしています。ムーディーズによる日本国債の格下げは2011年8月以来で、今後1年から1年半は、この格付けが続くだろうとしています。これに対して財務省は、「民間会社の分析に逐一、回答はしない」と静観しています。

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