「無断登録」の被害を防ぐため…中国参加し連携強化[2014/12/03 11:54]

 クレヨンしんちゃん、讃岐烏冬(さぬきうどん)、無印良品、そして東京スカイツリーは、中国などで名前やロゴマークが無断で登録されたり使用されたことのある日本のブランドです。こうした無断登録の被害を防ぐため、中国などが参加した国際会議が始まりました。

 (経済部・国吉伸洋記者報告)
 伊藤仁特許庁長官:「商標及び意匠の制度運用について、このTM5(商標5庁会合)のパートナー官庁の間で活発な議論を行うことにし、ユーザーにとって役に立つ成果が得られるよう最大限に努力していきたい」
 この会合は、日本、アメリカ、ヨーロッパと中国、韓国の各政府から商標担当が年に一度集まるもので、3回目の今回は初めて日本で開かれました。日本の有名なブランドや地名などは中国などで人気が高いため、無断で商標登録されて偽ブランドが出回ったり、商標の買い取りを求められるケースが後を絶ちません。同様の問題は中国以外の各国でも起きていて、5日までの会合で各国の法制度や解決策についての報告書をまとめ、商標を保護する国際的な枠組みを作ります。商標問題については、中国政府も不正防止に力を入れていて、今回の会合で各国との連携を強化する見通しです。

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