ガソリン価格 21週連続値下げへ その背景は?[2014/12/10 11:48]

 年末に向けてガソリン価格はさらに下がる見通しです。レギュラーガソリンの現在の平均価格は157.4円で、この夏をピークに20週連続で下がっています。原油価格が一時、2009年7月以来となる1バレル=63ドル台まで急落していることが主な要因です。ただ、当時のガソリン価格と比べると依然として30円ほど高止まりしています。

 (経済部・内田栄一記者報告)
 都内の大型スーパーには、昼時ということもあって自家用車での買い物客がひっきりなしに訪れています。平日にもかかわらず、駐車場は半分ほどの車で埋め尽くされています。
 イトーヨーカドーアリオ亀有店・平林吉道副店長:「お車でご来店されるお客様が(前年同月比で)2割ほど増えた。お米やケースの飲料などの重い物、かさばる物が非常に好調」
 ガソリン値下げの背景には、中国の景気が低迷していることや、OPEC(石油輸出国機構)が減産調整できなかったことなどによる原油価格の急落があります。ただ、原油価格が同じ水準だった2009年の夏と比べて30円ほど高いのは、当時の円相場が1ドル=90円台前半だったことに加えて、消費税増税や環境税もかかっていて下がりにくい構造になっているからです。ガソリンの値下がりは特に地方で家計の助けになりますが、円安がこれ以上続くとその効果に水を差すことになります。

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