証券大手2社 活況の去年反動で減益 4−12月決算[2015/01/30 17:18]

 証券大手2社の2014年4月から12月の決算は、株取引が活況を呈した去年と比べて減益となりました。ただ、足元は好調な業績となっています。

 最大手の野村ホールディングスの連結決算は、税引き後の純利益は1427億円と6%減りました。株取引が活況を呈した2013年の反動で、個人や法人向けの営業部門がマイナスとなりました。また、大和証券グループ本社の連結決算の純利益は、19%減の1099億円となりました。ただ、去年10月末の日銀の追加緩和を受けて株価が上昇したことを背景に、野村、大和ともに10月から12月の第3四半期は増収増益と好調な業績となっています。また、賃金を巡っては、大和が全社員を対象に2%程度、月例給を引き上げると発表し、野村も若手社員を中心に2.3%程度、月例給の引き上げを決めるなど、賃上げの動きが相次いでいます。

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