骨肉相食む…大塚家具の“お家騒動” その背景は?[2015/02/26 16:35]

 父親と娘がそれぞれ、互いに激しく非難する事態になりました。「大塚家具」の経営方針を巡る親子の争い。社長である長女が26日、会見で会長の父親に反論しました。

 「お家騒動」の背景には、経営方針を巡る対立がありました。2009年に社長に就任した長女・久美子氏は、購買スタイルの変化から「接客に客が抵抗を感じている」として、勝久氏の「従業員が付き添ってまとめ買いを促す」などこれまでの販売手法を批判。去年7月、その久美子氏に代わって、勝久氏が会長兼社長に就任したことで対立が表面化します。ところが、2014年度の決算が4年ぶりに営業赤字に転じます。そこで、先月、再び久美子氏の社長復帰が取締役会で決定。これに勝久氏側は「突然のクーデターとも言える行動」と批判し、株主総会で久美子氏の退任を求める株主提案を提出するとしています。そして、25日、勝久氏側が議決権行使のための委任状獲得に動く考えを示したことについて、久美子氏は26日の会見で「当然、同じことをしなければいけない。すでにしております」としていて、委任状争奪戦の様相を呈しています。株主構成は、勝久氏が18%、久美子氏が役員を務める団体が9.7%、アメリカの投資ファンドも10%超を保有していますが、約46%を占めるのが個人の投資家たちです。来月27日に行われる株主総会が注目されます。

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