「社長の座を奪われた大塚です」株主側席の勝久会長[2015/03/27 11:47]

 大塚家具の親子対立は、27日午前10時から行われている株主総会でまもなく決着します。勝久会長側は、自身の株や取引先など、これまでに28%以上の支持を獲得。一方の久美子社長は、投資ファンドなど21%以上の支持を得ています。最終的に鍵を握るのが、態度を決めていない約5割の株主です。なかでも、株主全体の20%以上を占める大手生保など、金融機関の動向が経営権の行方を左右しそうです。

 (経済部・岸田慎介記者報告)
 午前10時から始まった株主総会は、現在は質疑が続いています。会場内はカメラの撮影が禁止されているということです。会社側の久美子社長の横には勝久会長の姿はなく、勝久会長は株主側の席に座っているとみられ、異例の事態となっています。
 個人株主:「株主のことをあまり考えていない。エネルギーを内紛に使っている」「『親子の対立』というのはマスコミが騒いでいるだけ。これは、あくまでもコーポレートガバナンスの問題だ」
 勝久会長は株主提案の際に、「クーデターによって社長の座を奪われた大塚です」と久美子社長を批判したうえで、「必ず株主還元します」と支持を訴えました。一方、久美子社長は「経営刷新を理解してほしい」と賛同を求めました。集計結果は午後にも判明する予定ですが、どちらが勝つにしても、かなりの接戦が予想されます。

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