全てのモノがインターネットに 経産省「IoT対策」[2015/04/15 11:57]

 身の周りのすべてのモノがインターネットでつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)と呼ばれる社会を見据えて、経済産業省が初めて対策をまとめました。

 (経済部・国吉伸洋記者報告)
 対応の遅れで、自動車など日本の主要産業の国際競争力が失われるのではないか。そんな強い危機感が背景にあります。アメリカでは、グーグルやGE(ゼネラル・エレクトリック)などがデータを活用した新しいビジネスを生み出し、世界の産業構造を大きく変えようとしています。有識者会議が発表した対策は、規制緩和や特区の活用で業界や企業の枠を超えた連携を促す内容で、蓄積されたデータをどう共有し、活用するか各業界ごとにガイドラインを示しました。また、IT人材の増強やサイバー攻撃への対応など、まずは最低限の環境整備を盛り込んでいます。今後は新たな協議会を立ち上げ、IoTの活用をバックアップします。成長戦略の鍵ともいえるIoT対策。官民挙げてのスピーディーな対応が求められています。

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