シャープ大幅減資 「中小企業」として経営再建へ[2015/05/10 05:00]

 売上高で3兆円規模の電機大手のシャープが資本金を1億円以下に減らし、「中小企業」として経営再建に取り組む検討をしていることが分かりました。

 シャープは現在、1200億円ある資本金を1億円に減らす方向で検討をしています。経営破綻していない大企業が99%以上となる大規模な減資を行うのは異例です。シャープは2015年度の決算で、2000億円規模の赤字に転落する見通しです。取り崩した資本金を剰余金に移し、累積赤字の解消に充てて財務体質の改善を図るほか、資本金が1億円以下になると法人税法上の「中小企業」とみなされるため、税制上の特例措置などを受けて収益の改善につなげたい考えです。シャープはこれらを14日に発表する中期経営計画に盛り込む方向で、6月の株主総会で了承を受け、実施することになります。

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