半導体事業統合、発足したルネサスが初の最終黒字[2015/05/12 20:37]

 大手半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスの2014年度の通期決算の最終利益が2010年の発足以来、初めて赤字から黒字に転換しました。

 ルネサスの2014年度の連結の売上高は7910億円と、前の年度に比べて5%減少したものの、本業のもうけを示す営業利益は1044億円と54%増加しました。一部事業の撤退で売り上げは減少したものの、円安効果に加え、固定費の削減など収益構造が改善したことが要因だとしています。最終損益は、前の年度は52億円の赤字でしたが、823億円の黒字となりました。ルネサスは、日立製作所、三菱電機、NECの半導体事業を統合して2010年に発足しました。その後、経営危機に陥り、国が出資する産業革新機構などが支援して再生を進めてきましたが、通期の最終利益が黒字化するのは統合以来、初めてとなります。

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