どうなる“核のごみ” 政府が全国シンポジウム開催[2015/05/23 17:47]

 原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」を貯蔵する最終処分場。政府はこの建設地について、国が選ぶ方針を閣議決定しました。最終処分地選びでは、これまで自治体の立候補を待つ方式でしたが、公募開始から唯一、手を挙げたのは高知県の東洋町のみで、東洋町も住民の反対で取り下げています。国民の抵抗感が強いなかで、政府は23日からシンポジウムを開始しました。

 シンポジウムでは、政府から最終処分地の選定について「将来世代に先送りできないし、政府として先送りするつもりはない」という意向が示されました。ただ、参加者からは「安全性はどうなのか」という意見や「処分地選定の進め方はどうなるのか」などの質問が出ました。会場には300人以上が来場し、「イメージがわかない」という意見から、廃棄物を処分する際に使う容器の見本なども展示されました。政府は、シンポジウムを全国9カ所で行うとともに、来月から各自治体に対して説明会を行うことにしています。

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