麻生財務大臣 「税収弾性値」の変更に否定的な考え[2015/06/09 14:25]

 麻生財務大臣は、中長期の経済見通しについて、経済の成長によって税収が増える割合を現在より多く見積もる考えはないと述べました。

 これは「税収弾性値」と呼ばれ、経済の成長に比べて税収がどれくらい増えるかを示す指標のことで、政府は現在、この値を「1」として中長期見通しを計算しています。1日に開かれた経済財政諮問会議で民間議員は、1980年代の安定成長期の「1.2」程度に引き上げる提案をしました。
 麻生財務大臣:「1980年代の弾性値になってきているかといわれると、なかなか楽観的に見る意識にはありませんな。弾性値をもっと緩めに考えてというお話に今すぐ簡単に乗れる状況ではありません」
 麻生大臣はこう述べて、税収弾性値の変更に否定的な考えを示しました。

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