ギリシャよりひどい借金 減らせるの?経済界が疑問[2015/07/17 11:53]

 国の経済規模に対して借金がどれくらいあるのかを示したグラフです。日本はGDP(国内総生産)に対して246%と約2.5倍もの借金があり、これは財政破綻の崖っぷちに立つギリシャよりもはるかに多い割合です。それでも政府は高い経済成長を達成して、借金の割合を減らすシナリオを描いていますが、経済界からは批判の声も上がっています。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 財政健全化を巡っては、経済同友会は今年1月、消費税を17%まで引き上げるなどの提言をまとめています。今回のセミナーでも、先月に政府が決定したGDPで実質2%の成長を前提とした財政計画に対して、「踏み込み不足」「2020年の黒字化は夢物語」などと批判も噴出しました。
 丸紅・朝田照男会長:「日本の潜在成長率は1%未満。人口がどんどん減っていく状況を考えると(消費税10%での経済成長は)難しい」
 一方で、経済をどう成長させていくのか、企業も多くの課題を背負っています。
 日産自動車・志賀俊之副会長:「経営者の中の内なる岩盤を打破して経済成長につなげていく」
 「財政再建」と「経済成長」の両立は可能なのか、道筋が見えないなかでその模索が続きます。

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