東芝「特設注意銘柄」へ 「監理銘柄」は影響大きい[2015/07/21 12:51]

 東芝の不適切な会計処理を巡る第三者委員会の報告を受けて、東京証券取引所は、東芝を管理体制の改善を求める「特設注意市場銘柄」に指定する見通しです。

 東証は、有価証券報告書などの虚偽記載により、「直ちに上場廃止としなければ市場の秩序を維持することが困難」とみなした場合などに株式を「監理銘柄」に指定し、上場廃止にするかどうか検討を行います。ただ、東芝の場合、株主が多く、社会的影響も大きいことから監理銘柄には指定せず、1年間、改善の機会を与える特設注意市場銘柄に指定する方向です。上場審査や処分の実施などを検討する「日本自主規制法人」が東証から委託を受けて、8月末までに提出される予定の東芝の2014年度の有価証券報告書などを確認したうえで判断します。早ければ9月上旬にも指定される見通しです。

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