ソフトバンク決算 純利益去年の同じ時期の2.8倍に[2015/08/06 19:30]

 ソフトバンクグループの今年4月から6月期の連結決算は、純利益が去年の同じ時期に比べて2.8倍に拡大しました。

 ソフトバンクは、光通信サービスなど国内の通信事業が好調だったことから、第1四半期の売上高は2兆1390億円で、去年の同じ時期に比べて10%増加、営業利益は8%増の3435億円となりました。また、税引き後の純利益は、中国のアリババなど投資した企業の価値が上がったことで投資評価益を576億円計上し、2133億円と2.8倍に伸びました。
 一方、孫正義社長は、経営不振が続くグループ傘下のアメリカの携帯電話会社「スプリント」について、一時、売却を検討していたことを初めて公の場で明らかにしました。
 ソフトバンクグループ・孫正義社長:「一時、自信をなくした時もある。正直、スプリント売却も含めて選択肢として考えた時もあった」
 ソフトバンクは去年、アメリカの携帯業界4位のTモバイルを買収し、3位のスプリントとの合併を目指していたものの、アメリカの当局から承認を得られず、断念しました。孫社長は、「スプリントの経営に対して自信をなくした」と当時の心境を語りましたが、今後については「改善の兆しが見えてきた」として、スプリントの再建を進める考えを強調しました。

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