国内初 北海道の畑に「病害虫」 根絶は極めて困難[2015/08/19 16:53]

 北海道で国内初の病害虫が確認されました。根絶が極めて困難で、ジャガイモやナスなどを枯れさせるということです。

 農林水産省によりますと、網走市の複数の畑で国内初となる病害虫が確認されました。病害虫は「ジャガイモシロシストセンチュウ」と呼ばれ、ジャガイモやナスを枯れさせるということです。発生の程度によっては、収穫量が半減する恐れがあります。現在、発生範囲の特定調査が行われています。なお、センチュウ自体は無害で、付着したジャガイモを食べても人の健康に影響はないということです。この病害虫は、メスが200個ほどの卵を包むようにして大きさ1mm以下の殻となり、長ければ20年におよぶ休眠状態に入ります。卵はジャガイモなどの根に反応することで孵化(ふか)し、茎に入ることで植物の栄養を吸って枯らします。根絶が極めて困難なことから、病害虫が付いた土を移動させないことで蔓延(まんえん)の防止を行います。

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