中国経済への警戒感で平均株価は一時、300円以上下落し、1万8000円を割り込みましたが、その後、急反発するなど乱高下となっています。
(経済部・新谷時子記者報告)
いったん鎮静化したようにもみえた世界同時株安ですが、まだ警戒感は根強く残っています。平均株価は一時、300円を超える値下がりとなり、取引時間中としては1週間ぶりに1万8000円を割り込みました。中国経済への不安が再び拡大し、ニューヨークのダウ平均株価が大幅に下落した流れを引き継ぎました。しかし、東京市場では、割安感から急速な買い戻しも入り、いったん200円以上の値上がりに転じるなど株価は乱高下し、平均株価の午前の終値は143円高となりました。一方、世界株安の震源地である中国・上海市場は4%を超える大幅下落で始まり、今のところ3日連続での値下がりとなっています。東京市場も依然として中国への警戒感が強く、値上がりしている銘柄は東証1部全体で3割程度にとどまっています。「9月は荒れる月」ともいわれていますが、マーケットの専門家は「荒っぽい状況はしばらく続きそうだ」と分析しています。
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