TPP交渉異例の再延長 まもなく最後の閣僚会合へ[2015/10/05 00:46]

 アメリカ・アトランタで開かれているTPP(環太平洋経済連携協定)閣僚会合は延長に延長を重ね、最終日を迎えました。難航している医薬品などの分野を決着させ、合意に至ることができるのでしょうか。

 (経済部・賀谷真実記者報告)
 閣僚会合はまだ再開していませんが、最大の課題とされていた医薬品を巡って、アメリカとオーストラリアが対立を乗り越えて折り合ったということです。
 甘利TPP担当大臣:「ゲームはやめて、誠実な対応で交渉を行うべき。そうでないと妥結が難しくなる」
 医薬品のデータ保護期間を巡って対立が続いていたアメリカとオーストラリアですが、交渉関係者によりますと、協議の結果「8年」で折り合ったということです。合意に向けた大きな前進といえますが、チリやペルーなど複数の国が反対しているため、さらに調整が続きます。また、自動車分野についてはゴールが見えています。日本とメキシコの間で主張に溝があったTPP参加国で作られた部品を使う割合について、品目に応じて40%台半ばから50%台半ばと実質的に幅を持たせることでほぼ決着です。そして、たった今入ってきた情報です。合意に向けてさらに具体的な進展があり、甘利大臣がこの後、日本時間の5日午前1時から発表を行うということです。

こちらも読まれています