異例2度の延長の末…TPP閣僚会合ついに合意へ[2015/10/05 05:50]

 アメリカ・アトランタで開かれていたTPP(環太平洋経済連携協定)閣僚会合は、当初の日程から2度の延長の末、難航していた課題が決着し、合意に向けた最終調整に入りました。

 (経済部・小清水克記者報告)
 日本時間の5日午前7時から、TPP参加12カ国の閣僚による共同記者会見が行われる予定です。甘利大臣は「大筋合意を発表する準備が整ってきた」として会見を開きました。
 甘利TPP担当大臣:「まあとにかく各国のチームがよくやってくれました。徹夜ということがずいぶんありましたが、アトランタに来てからすべて徹夜ではないか。TPPは『21世紀型(の連携)』と言われ、12カ国では終わらない。ウェーティングサークルには次から次へと参加希望の国がある」
 これまでに分かっている合意案では、日本側は、コメについて関税ゼロで輸入する枠をアメリカとオーストラリアに対して設けるなど農産品については譲歩が目立ちます。一方で、アメリカは、日本が求めていた自動車部品の8割で関税を即時撤廃するなどお互いに歩み寄る形となっています。難航していた医薬品のデータ保護期間については、決着の見通しが立ったということですが、交渉関係者によりますと、乳製品分野で、アメリカとニュージーランドの間での合意に向けた最終調整が行われています。ただ、共同記者会見は当初の予定から2時間ほど遅れていて、交渉は最後までギリギリの調整が行われているようです。

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