東芝の米原子力子会社 2年で約1100億円の損失[2015/11/13 05:51]

 不正会計問題で揺れる東芝ですが、アメリカの原子力子会社が2012年度から2年間で約1100億円という巨額の損失を出し、赤字に陥っていたことが明らかになりました。

 東芝が2006年に買収したアメリカの原子力子会社の「ウェスチングハウス」は、2012年度と2013年度に合わせて約13億ドル、東芝が設定した為替レートに換算して約1100億円という巨額の損失を出し、単体で赤字に転落していました。東芝はウェスチングハウスの業績を開示していませんが、好調だと説明してきました。
 東芝・前田恵造専務(当時):「現状まで開示してございませんが、安定した収益をきっちりあげていると私どもは認識してございます」
 東芝によりますと、巨額の損失となったのは2011年の東日本大震災以降、新規の原発の建設が落ち込んだことが要因ということです。ただ、東芝は「2012年度から2年間は赤字となっているが、買収から8年間を平均すると年間2億ドルから3億ドルの利益が出ている」としています。

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