期待の炭素繊維 低コストで製造できる技術を確立[2016/01/14 17:22]

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、日本の繊維メーカーが世界をリードし、成長が期待される炭素繊維について、低コストで製造できる技術を確立したと発表しました。

 炭素繊維は鉄よりも強固でアルミニウムよりも軽いとされ、航空機のほか、エコカーや土木建築などへ適用が広がっています。東レ、東邦テナックス、三菱レイヨンの3社が世界の65%のシェアを占めていますが、高コストが課題でした。NEDOは東京大学や東レなど4社とともに、生産性をこれまでの10倍に向上させた製造技術を開発しました。この技術はマイクロ波による加熱でアクリル繊維を炭素化するもので、これまでのように空気中で長時間加熱する処理が要らず、二酸化炭素の排出量も半減できるということです。NEDOは、早期の工業化を目指すとしています。

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