パナソニック 通期売上高下方修正 中国景気減速で[2016/02/03 20:29]

 パナソニックは3日、中国など新興国経済の景気減速によって経営環境が悪化してきたとして、今年度通期の見通しを下方修正しました。

 パナソニックは、中国の景気悪化などにより「この2、3カ月で大変、厳しい状況になってきた」として、連結ベースでの年間の売上高の見通しを4500億円減額し、7兆5500億円に下方修正しました。また、本業のもうけを示す営業利益の見通しも200億円減らし、4100億円に修正しましたが、純利益は1800億円に据え置きました。特に年の後半に入り、中国でのエアコン事業やパソコンや携帯向けの電池などの販売が低迷したとしています。
 一方、同時に発表した今年4月から12月までの連結決算は、売上高は5兆6713億円と、去年の同じ期に比べて微減したものの、営業利益は3203億円と10%増、純利益は1602億円で14%増となっています。パナソニックは2011年度と2012年度は7000億円を超える大幅な赤字に転落しましたが、その後、構造改革などにより黒字に転換しています。

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