きょうからマイナス金利導入 生活への影響早くも[2016/02/16 11:58]

 日本の金融政策が未知の世界に踏み出します。日銀は16日からマイナス金利政策を導入しますが、すでに預金金利の低下など生活への影響が広がっています。

 (経済部・柊知一郎記者報告)
 マイナス金利は、銀行が日銀に預けるお金の一部に0.1%の手数料を掛けることで、それを嫌った銀行がお金を貸し出しに回したりして経済を活性化する効果を狙ったものです。消費者には、すでにメリットとデメリットが出始めています。三井住友銀行は16日から、住宅ローン金利で主力の10年固定型の最優遇金利を0.9%に引き下げます。一方、預金金利を引き下げる銀行が相次ぎ、家計の利子収入は先細りしそうです。ゆうちょ系のJP投信などでは、国債を中心に運用する投資信託の発売を中止と、資産運用面では逆風が強まっています。今後、日銀のもくろみ通りに経済は活性化するのか、日本では初めてとなる金融政策の効果を世界が注目しています。

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