鴻海、シャープ買収契約を延期 “重要情報”精査へ[2016/02/26 10:34]

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、シャープから受け取った重要情報を精査するため、正式な買収契約を延期すると発表しました。このため、シャープは台湾に幹部を派遣して最終調整を急いでいます。

 鴻海は25日、シャープから受け取った重要情報を精査するため、正式契約を延期するとしましたが、重要情報の中身は明らかにしませんでした。その後、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の話として「鴻海はシャープから将来、発生する恐れがあるソーラーパネルのアメリカにおける訴訟など約3500億円の債務リストを受け取った」と報じました。シャープは「コメントを差し控える」としていますが、幹部を台湾に派遣し、契約締結に向けて詳しい説明をする方針です。ただ、シャープの主力銀行の幹部は「万が一のリスクを並べたもので、契約に支障をきたすものではない」と述べ、交渉期限である29日の正式契約に楽観的な見通しを示しました。

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