「電力自由化」初日に取引不能 不具合で出鼻くじく[2016/04/01 19:30]

 全国規模で電力の供給を調整する組織が4月1日から始まる電力小売りの自由化を前にシステムを切り替える作業を行ったところ、不具合が生じ、余った電気を売買する卸電力市場で取り引きができない状態が続いていたことが明らかになりました。

 不具合が発生したのは、全国規模で電力の供給を調整する組織「電力広域的運営推進機関」です。この機関によりますと、4月1日の電力自由化を前に3月31日午後10時ごろ、一部の取り引き方法を変更しようとシステムの切り替え作業を行ったところ、不具合が発生しました。この影響で、電力事業者が発電して余った電気を売買する卸電力市場で、8時間余りにわたって一部で取り引きができない状態が続きました。システムは1日午前6時半ごろに復旧し、取り引きは現在、通常通り行われています。広域機関は「電力の安定供給に支障をきたすものではない」としたうえで、「ご心配とご迷惑を生じ得る事態を招いたことについて、心よりおわび申し上げる」と謝罪しました。

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