シャープ契約締結、鴻海傘下に「ブランドは維持」[2016/04/02 16:00]

 シャープと台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は2日午後、鴻海による買収契約を締結しました。

 シャープ・高橋興三社長:「鴻海からの資本提携とともに広範な戦略パートナーシップを含む提案を受け入れることを決定致しました。従業員の雇用を原則として維持し、従業員にとって将来のチャンスを広げるとともに、シャープの企業としての一体性も存続して参ります」
 シャープの高橋社長と鴻海の郭台銘会長は、午後3時すぎに契約書に署名しました。鴻海はシャープに3888億円出資し、議決権の66%を保有する筆頭株主になり、シャープは鴻海の子会社になります。高橋社長は記者会見で、「鴻海からの支援を得て財務体質を改善するとともに、成長に向けて投資する」と述べるとともに、「シャープのブランドは維持する」と明言しました。一方、郭会長はシャープの技術力を高く評価し、「出資を決めたのは、出資額以上に価値があるから」との考えを披露しました。

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