日本株価ひとり負け 海外投資家見限った?[2016/04/05 11:48]

 日本株に変調の兆しです。東京株式市場は6日連続で下落し、平均株価が約1カ月ぶりに1万6000円を割り込みました。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 6日続落は今年の年初以来で、世界でも日本株の下落が目立っています。日経平均株価、午前の終値は350円以上値下がりし、1万5769円と2月下旬以来の安値となりました。主な要因が円高の進行です。日本経済を牽引(けんいん)してきた輸出企業など、大企業の景況感の悪化が鮮明になってきています。今年に入って原油価格の下落などで世界的な株安となりましたが、年初からの株価はアメリカではすでに上昇に転じています。しかし、日本株は4日時点でマイナス15%と中国株の下げ幅をも上回っていて、世界でも際立って悪い状況です。日本株を売っているのは外国人投資家で、今年に入ってからの売り越し額は約5兆円に上っています。マーケットでは「外国人投資家に見限られた」という声も上がっていて、アベノミクス相場は転換点を迎えています。

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