「フィンテック」日銀が積極的にかかわる方針[2016/08/23 20:08]

 最近はやりの「フィンテック」。金融にITを取り込むことで、決済や送金に大きな変革をもたらすと注目されています。この分野で日銀が初めて関係企業を集めて重要性を確認、積極的に関わる方針を示しました。

 日銀・黒田総裁:「フィンテックという新しい金融サービスが発展を遂げていくうえでは、IT産業や流通業、スタートアップ企業など、従来の金融業の枠を超えた幅広い主体間での前向きかつインタラクティブなコミュニケーションが極めて重要と考えられます」
 日銀が主催したフォーラムには、日本の大手の通信、IT企業に加え、ベンチャー企業など約60社が参加しました。今回はサイバー攻撃や不正利用を念頭に、顔や指紋を使った生体認証や仮想通貨など、新たな金融関連技術のセキュリティー問題が主な議題となりました。フィンテックは、金融「ファイナンス」と技術「テクノロジー」を掛け合わせた造語で、2015年の世界での投資額は2兆円を超えるなど市場規模が急速に拡大しています。日本でも大手銀行をはじめ、様々な企業が実用化に向けて研究を進めていますが、日銀は今回のフォーラムについて「異なった業種間の交流を促すことが目的」だとし、今後も開催していく予定です。

こちらも読まれています