クロマグロ漁獲規制合意見送り 国際会議閉幕[2016/09/02 23:42]

 太平洋クロマグロの資源管理について話し合う国際会議は、焦点となっていた資源枯渇を防ぐための緊急の漁獲規制について、合意が見送られて閉幕しました。

 中西部太平洋まぐろ類委員会の北小委員会は、日本や韓国、中国、アメリカなど10の国と地域が参加し、先月29日から福岡市で開かれていました。この会議で、日本は、生後1年未満のクロマグロの量が3年続けて過去最低水準だった場合に、緊急の漁獲規制を2年間、実施することを提案していました。しかし、アメリカが強く反対したことなどから合意には至りませんでした。日本は今回の小委員会で内容を固めて年内の正式合意を目指していましたが、賛同を得られず、来年の委員会に持ち越しとなりました。交渉にあたった水産庁の太田慎吾審議官は「合意が得られず残念。他のメンバーとコミュニケーションを図りながら解決法を探りたい」と話していました。

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