大卒者の内定率が大幅↑ “売り手市場”傾向強まる[2016/10/03 11:53]

 10月に入り、多くの企業では来年の採用予定者の内定式が開かれています。今年は面接の解禁が6月に前倒しされました。9月1日時点での内定率は約87%と、面接の解禁が8月だった去年より10ポイント近く上昇しました。人手不足のなか、「売り手市場」の傾向が強まっています。

 今年の就職活動は説明会開始から面接までの期間が去年より2カ月、短縮されて「短期決戦」ともいわれました。内定率の調査をしたリクルートキャリアは「大卒の求人倍率も含めて高い水準が続いていて、企業の採用意欲にもつながっている」としています。
 三井住友銀行人事部・中村浩一郎採用グループ長:「業種の理解の高い学生さんが解禁と同時に選考に進まれて、企業と相思相愛になって早く決まっていく」
 内定した学生:「短期集中することができた点ではとても良かったが、エントリーシートの締め切りや説明会が立て込んだ時期は忙しかった」
 来年は3月に説明会、6月に面接解禁と今年と同じスケジュールです。経団連は再来年以降の対応は改めて検討し、来年3月ごろにも結論を出すとしています。

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