50年経過の送電線も…“地球の3分の1周”目測で点検[2016/10/13 17:00]

 大規模停電を引き起こした東京電力の送電網ですが、そもそも電気は発電所でつくられます。ただ、これだと電圧が高すぎるため、家庭用に複数の変電所を通るごとに電圧が徐々に引き下げられる仕組みとなっています。今回は、新座変電所から豊島と練馬の変電所に向かう地下の送電線で火災が発生しました。そのため、ここを経由して電力が供給される都心の広い範囲で停電となりました。こうした地下の送電線は、ビルや住宅などが密集している都心部では多く張り巡らされています。東電によりますと、管内での地下の送電線は総距離が約1万2400キロあるとされ、これは地球の3分の1周の長さに相当します。一方で問題もあり、こうした地下にある送電線は老朽化が指摘され、最も古いもので50年、火災が起きた送電線も設置から35年が経過していました。東電は、管内に約2300カ所も地下への出入り口があるとし、そこから中に入って送電線を年に1回、目視でチェックしているといいます。

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