トランプ政策を好意的に? 株価1000円超の値上がり[2016/11/10 11:52]

 トランプ・ショックで、9日の東京株式市場の平均株価は大幅下落しましたが、10日は一転、一時、1000円以上の値上がりとなりました。

 (経済部・新谷時子記者報告)
 9日のパニック的な売りから、10日はトランプ政策を好意的に受け止めるという極端な展開です。日経平均株価の午前の終値は、9日に比べて927円高と9日の値下がり分を一気に取り戻しました。ニューヨーク市場では、大幅減税やインフラ投資などトランプ氏の政策がプラスに受け止められて株価が大幅に上昇。為替も一時、1ドル=105円台後半と3カ月半ぶりの円安水準となったことで、日本株も全面高となりました。しかし、警戒感は根強く残っています。貿易黒字国への関税強化やTPP(環太平洋経済連携協定)脱退など、トランプ氏が掲げる保護主義的な政策で日本が打撃を受ける可能性も指摘されています。
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、藤戸則弘投資情報部長:「まさに貿易の相手国である日本にとっては、非常に大きな難題が降りかかってくる可能性がある。(日本企業は)現地生産を高めるとか、そういう部分での対応が迫られていく」
 また、アメリカの財政赤字の拡大など懸念は根強く残っていて、「トランプリスク」は当面、マーケットを揺さぶることになりそうです。


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