「新たな風評被害に」放射性物質含んだ水で慎重意見[2016/11/11 17:00]

 東京電力・福島第一原発で、タンクに保管された放射性物質を含んだ水を海に捨てる案について、経済産業省の専門家会議で「新たな風評被害につながる」として慎重な意見が相次ぎました。

 福島第一原発で発生した汚染水は、浄化処理の後、基準値以下の放射性物質「トリチウム」が検出され、タンクに保管されています。処分方法は、期間や費用の観点から薄めて海に捨てる案が有力視されています。この水の取り扱いについて、経産省は委員会を立ち上げましたが、専門家からは「海に捨てる案は、復興が進みつつあるのに、新たな風評被害につながりかねない」など慎重な意見が相次ぎました。ほかには、地中深くに埋める案などが示されていて、経産省は今後、風評被害に詳しい専門家から聞き取り調査を行い、期限を決めずに処分方法を絞り込むとしています。

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