「もんじゅ」に代わる高速炉開発 工程表策定へ[2016/11/30 15:03]

 政府は高速増殖炉「もんじゅ」に代わる高速炉の開発について、来年から工程表の策定作業に入るとする骨子案を示しました。

 世耕経産大臣:「要素技術をどのように獲得していくのか、もんじゅ以外の方策も含め、幅広く検討したい。国際協力を有意義にするため、国内に開発の実力を備えておくことが大前提だ」
 高速炉開発会議で示されたもんじゅに代わる高速炉の開発方針の骨子案では、来年初頭から工程表の策定作業に入り、2018年をめどに取りまとめるとしています。もんじゅで得られた知見を活用しつつ、世界各国と情報交換し、費用対効果の高い開発を行うということです。会議では、フランスと共同研究を進める実証炉「ASTRID」や茨城県にある実験炉「常陽」などを活用することで、もんじゅを再稼働しなくても開発を進められることも確認されました。政府は年内に関係閣僚会議を開き、もんじゅの廃炉と併せて高速炉の開発方針を正式決定する予定です。

こちらも読まれています