トランプ効果で?投資セミナーに1万人超、長蛇の列[2016/12/13 11:48]

 円安・株高が続いています。アメリカのトランプ次期大統領が選出されて以来、平均株価はほぼ1年ぶりに1万9000円台を回復し、円相場も10カ月ぶりに一時、1ドル=116円台の円安水準を付けました。そうしたなか、参加者1万人規模の個人投資家向けセミナーが東京で開かれています。

 セミナーはまだ開始前ですが、受付前には長い行列ができています。13日から始まった個人投資家向けセミナーは主催者によりますと、事前の申し込み数が過去最高に上り、2日間で1万人以上の参加者が見込まれています。
 参加している個人投資家:「トランプ氏が就任してどうなるかが問題だが、それまでは上がるのではないか」「不安です。来年、がたっと下がるのではないかと心配しながら、売り時も考えなくちゃと思いながら見ている」
 今年の前半は株の取引も低迷していましたが、この1カ月間は東証1部の一日の売買高も大台の3兆円超えが続いています。様子見だった個人投資家の関心も戻りつつあるようです。しかし、先月に個人投資家は約1兆4800億円を売り越していて、それを上回る1兆5500億円を海外投資家が買い越しています。
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、藤戸則弘投資部長:「2013年の(アベノミクスの)時と全く同じ構図という言い方ができる。恐らく投資家の皆さんは、調整があれば買おうという準備段階にある」
 投資セミナーは活況ですが、株価の先行きが見通せないだけに、個人投資家にとっては積極的な買いには踏み出しにくいようです。

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