柏崎刈羽「現状では再稼働認められない」新潟県知事[2017/01/05 11:51]

 柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な姿勢の新潟県の米山知事は、東京電力の広瀬社長らと初めて会談し、「現状では再稼働は認められない」と発言しました。

 (経済部・小清水克記者報告)
 会談は5日午前に終了しました。米山知事は厳しい表情で東電幹部らを出迎えました。
 新潟県・米山隆一知事:「現状において(柏崎刈羽原発の)再稼働は認められない。(検証は)多岐にわたることなので、数年はかかるだろうと予想している」
 東京電力・広瀬直己社長:「福島原発事故の検証はしっかりやっていかなければいけないし、すべてのことを学習し、二度と(事故が)起こらない方向に反映させていく」
 初会談で米山知事は、再稼働の議論の前に福島第一原発の「原因」に加えて、「健康への影響」と柏崎刈羽原発の「避難計画」についても新たに検証委員会を立ち上げると伝え、東電側に協力を要請しました。検証には「少なくとも数年かかる」としています。東電は、22兆円規模に倍増した原発事故の処理に再稼働を前提としていて、経営計画に反映したい考えですが厳しい状況です。米山知事が求めた検証は原発事故の根本を問うもので、東電がどこまで対応できるかにかかっています。

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